History

沿革

柏商会100年のあゆみ

第2章

大型事業の受注体制を整える

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耐火ボードの工事を受注

仕事の幅を広げるための新たな挑戦

ガラス素材でできた耐火ボード・グラサルを東レグラサル株式会社(現・東レ建材株式会社)が開発し、1975(昭和50)年から製造が開始された。主に団地やマンションの壁面材として使用されるこの製品の施工者を東レグラサルやゼネコンが探す中で、ガラス工事を行う企業に白羽の矢が立てられ、1980年代の後半ごろ、当社にも打診があった。

当社のガラス工事の受注は好調であったが、その先の経営面での安定を見越した時には、扱う材料を増やすことは得策だと考えられた。新しい挑戦をする余裕もあったため、グラサルの工事を受注することにした。ガラス工事の新しい社員を中心に、グラサルの施工を専門とするチームを組んで工事を行ったが、グラサルは非常に固く、亀裂が入りやすかったため、コツがつかめるまでは切断作業に苦労させられた。

グラサル以外にも、他のメーカーの耐火ボードも含めて2、3年程工事に携わったが、経営を安定化させるほどの利益にはつながらず、当社は撤退を決定。グラサルを担当した社員はガラス工事に移ることになり、受注が増えていた大型案件に関わった。

ガラス工事に専念

グラサルの受注をした時期はバブル景気のころにあたり、団地やマンションの建設工事が急増している。畳などのガラス工事とは無関係な工事を、ゼネコンからガラス工事店に打診するケースも増えていた。他のガラス工事店ではさまざまな工事に手を広げたケースもあったが、当社は耐火ボードを撤退した後、ガラス工事に絞ることで専門性を高めていった。

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